Category Archives: ひとりごと

海から山

2014/10/29

山にいた頃は、晴れた日に山荘から富山湾を眺めてましたが、今日は湾上から立山連峰を眺めて来ました。

 

 

放射冷却で冷え込み、雲一つない秋晴れに誘われて、氷見の海に行って来ました。

 

氷見ブランドは何と言っても「鰤・ぶり」ですが、ブリのシーズンにはちと早すぎて、道の駅に入ってる鮮魚店での威勢の良いブリ売込みの掛け声はまだ聞けませんでした。

 

「えぇーらっしゃい、らっしゃい、キトキトの鰤だよ、氷見鰤だよ、一本○万円、安いよ!」ってな具合に、お歳暮の時期に目掛けて、活気に満ちた魚河岸の声が彼方此方から聞こえて来ます。

 

「鰤」も然る事ながら、氷見と言えば、海に浮かぶ立山連峰が有名です。

 

今日はそれを見るのに持って来いの日和と成り、それも実際海の上から観ようって事で、遊覧船に乗り、実況見分して来ました。

 

 

 

聞きしに勝る絶景でした。ホントに海の上に山がのっていました。

少しモヤっていましたが、確かに海上に立山連峰がそびえ立っていました。圧巻!

 

 

ウミネコが集まるのは出航時だけ。学習してます、海鳥さん達は。

「これはウミネコです。カモメはもう少し身体が大きいです」船員さんは餌を投げながら説明をされていました。餌は”カッパえびせん”でした。

 

ちなみに乗船運賃は700円。

30分程、ぐるっと周遊しました。お客さんは私達入れて、3人だけでした。

 

”満員のぎゅうぎゅう詰めで、船がひっくり返ったらどうしよう・・” と、金槌の私の心配は、無駄に終わりました。

 

 

海の上にそびえ立つ山々。

こんな名所、なかなか無いですよ、観光客の皆さん(*^^)v

 

 

 

 

 

四か月振りの復活

2014/10/27

小屋開けから閉めまでの四か月余り、止めていた事が一斉に復活しました。

 

新聞、クリーニング屋さん、酒屋さん、夫の「学童見守り隊」のボランティアに、私は病院のボランティア・・・

 

ここで必ず聞く挨拶は「もう小屋終わられたがけぇ・・?」

(富山弁で、もう小屋は終わられましたか・・の意味)

 

この挨拶の他に、今年はもう一つ、

「薬師は噴火、大丈夫だったけ・・?」でした。

 

一人一人に挨拶を交わし、無事小屋を終えて来た事を報告した後、世間話にスムーズに入って行く‥って感じで下場での生活のリズムを取り戻します。

 

夫は早速四ヶ月振りに朝刊を読んでます。そして真っ先に「おくやみ」欄を見ます。

 

知り合いを見付けた時は、「おぉ~ ○○さんが亡くなっとる」

 

心当たりの人がいない時は、「あれ、今日は誰もおらんぞ・・」と、当てが外れたように。

傍で聞きながら、何て答えていいのやら、困ってしまう私(-_-;)

 

 

以前は「お悔やみ欄」など見向きもしなかったのに、母の死後、気に成り始めたのか、毎日しっかり見る習慣が出来ました。

 

 

今月の中ごろから、「おぉ~・・・」とか、「あれ、・・」とか、夫の四ヶ月振りに復活した囁きです。

 

 

 

薬師岳は閉山して今季を終えました。淋しくなりました。

紅葉真っ盛りの有峰湖から「冠雪の薬師岳」。聞きしに勝る、三段紅葉。白、赤、緑‥きれい!

知人からの提供写真。

 

紅葉の色付きが物足りず、二週続けて有峰に通ったとの事。

秋晴れで最高の撮影日和だった事でしょう。

 

 

 

 

 

薬師岳閉山祭

2014/10/22

10月18日(土)~19日(日)に、一泊二日で、太郎小屋に於いて薬師岳閉山祭が執り行われました。

 

今年の6月半ばに登山者の安全と無事故を願って開山祭が行われ、先日、四か月余りのシーズン終了と感謝の気持ちを薬師如来様に伝えました。

 

登山口の折立がマイナス1℃と、放射冷却で冷え込み、ピーカンの閉山祭日和と成りました。

 

閉山祭記念登山に参加した登山者は県内は勿論、北海道や大阪からの人達も居て、快晴の下、錦織りなす落ち葉の絨毯さながらの登山道を踏みしめていました。

 

約2000m以上の山々は、前日から降り積もった雪が朝日を浴び、白く輝いていました。

 

台風が18号、19号と立て続けにやって来た10月の三連休。

直撃を恐れ早々に小屋を閉めて、逃げるようにして下山した日から一週間足らずの、このピーカンの閉山祭。

 

最後の最後までボヤキで終わる私の心の叫び

”あぁ~あ、この日が三連休だったらどんなにか良かっただろうに‥”

 

 

 

三角点での360度大パノラマに、休憩タイムじゃ無くて、撮影タイムに成っていました。

健脚揃いのコースタイム以下で到着。ひんやりした空気が心地よい。 薬師岳は、ますます白く成ってきれいだね。

 

 

 

 

太郎小屋の朝。水晶岳から朝日が昇る。

やっぱりここでも、ヤリ、ヤリ、槍・・  残念ながら、太郎からは槍は見えません。なのに、東鎌だとか、北鎌とか、槍の話だらけ(*^^)v

バリバリに凍った、小屋の前。

 

 

 

 

如来様を前にあらためて感謝。焼香

このでかい像は「播隆上人」。この人は、「槍」を開山しました。 大事なのは、この像の前に小さな木箱。箱の中の「薬師如来」様が、主人公です、お間違えの無い様に皆さん!

 

雲一つない秋晴れに恵まれ、今年のシーズンを締めくくる閉山祭が終りました。

薬師岳周辺の小屋の内、一番遅くまで営業していた太郎小屋も、10月25日で閉めます。

 

 

厳しい冬を乗り越えて、各々来シーズンの小屋開けには、どうか無事な小屋の姿を見せて欲しいものです。

薬師からの最終報告

2014/10/12

今シーズンの締めくくりは、朝焼けの槍と、ピーカンの薬師の様子です。

 

いろいろ有った今季でしたが、終わり良ければ、全て良し、と言う具合に、無事に小屋閉め出来る事を、有り難く思っております。

 

災害の多かった今シーズンで、「御嶽山」の噴火によるたくさんの犠牲の方々。又、同業者として、山小屋関係者の方々の、無念なお気持ち。

 

犠牲に成られた方のご冥福をお祈りすると共に、被害に遭われた小屋主様に心よりお見舞い申し上げます。

 

 

 

今朝の様子 気温10度 風無し ホントに台風来るん・・?

と、思う位、すごくいい天気

雲といい、山といい、朝食も落ち着いて取れ無い位、きれいでした。ごっくん、ごっくんと、早々に飲み込んで、「噛んでる暇がない。早く食べて、写真を撮らなきゃ(^_^;)」

 

 

朝から、撮影ラッシュ

これがホントの、「有終の美」なんです。最後の最後まで、「槍」サマサマでした。

 

 

昨日の夕焼けも凄かった

眩しいなんて、問題じゃ有りません。真っ赤な夕日を目の前に、お酒の美味しさが倍増! 「最高だね!」

 

 

若い、黄色い声も今シーズン最後かな‥?若いってイイね!

「ハイ摂るよ。ポーズ!」 「イェーイ!」・・・ 羨ましい若さ! 又来てね、彼氏連れて(^_-)

 

今年も、ほほえましい写真をいっぱい提供して頂き、有難う御座いました。

 

皆さんお元気で、又、薬師でお会いしましょう。

 

今シーズンもたくさんの人に見て頂き、感謝しております。

来年もよろしくお願い致します。

 

薬師岳山荘スタッフ・堀井ファミリー一同

三連休初日は快晴

2014/10/11

仕事がはかどる快晴の朝です。

 

台風の速度が遅い為、富山地方には、14日の朝方から少しづつ影響が出るみたいです。

毎日状況が変化しております。

 

最新の情報をお確かめの上、無理の無い登山をお楽しみください。

 

と言う事で、小屋閉めを明後日に控えて、連休初日の今日は、晩秋の薬師を楽しむ登山客で賑わうでしょう。

賑わって欲しい。賑わって下さい。来て下さい・・・ オネガイ(^_^;)

 

有終の美を飾れるように、たくさんの人に来て貰いたいと、勝手な願望を抱いている欲張り女将です。

 

 

立山高原が赤く色付いてます。

高原バスから今頃薬師を見ている観光客がいる事でしょう。「わぁ、何て大きくて、優美な山なんでしょう。来年は登ろうっと・・」

 

薬師岳を愛する人が一層増えます様に。

弘法からの薬師をしっかり目に焼き付いて行って下さいね。