夫の携わっている酒蔵会社の新酒が、今年も金賞の栄誉に輝きました。
発表があった翌日の朝刊に、小さく載っており、見逃しても不思議では無い程の、「お酒は出来るだけ控えめに・・・」とでも言う様に、遠慮がちな小さい記事でした。
しかしながら、隅から隅まで読んで、しっかり見てる人はいるんですね。
もしかして、受賞を知っていて探しまくって見付けたのかも知れませんが、ジャンジャン電話や、メールが主人の携帯に入って来るんです。
何を隠そう、皆さん飲み仲間。手取り早く言わせて貰えば、皆のんべえ。
おめでとう、おめでとう、と言うたくさんのお祝いの言葉は、昨年の春の叙勲以来です。
杜氏とまでは行かない迄も、7~8年、地酒造りを手伝い、日中夜共に過ごして造り上げた酒が金賞を貰い、ここいらが潮時なんて事に成るどころか、まだまだ頑張る意欲をむき出し満々の夫でした。
ちなみに、この美味しいお酒は、我が山荘にて、オリジナルのラベルで、”純米吟醸 薬師岳”として売店販売しております。
お酒の舐めない私が言っても何の説得にも成りませんが、日本酒ブーム再来と謳われつつあるこの頃、きりっと冷やした生酒で、登頂記念の乾杯、又は、頑張った自分への御褒美に、キュッと一杯、如何でしょうか。
めでたい、美味しいお酒の話しでした。ういッ~ 😆
カフェのマスターは往往にして無口で”だんまり型”の人が多く、、こだわり淹れのイメージが私には有ります。
私達の行き付けのカフェのマスターは、無口とは行かないまでも、だれかれ構わず愛想を振りまく事はありません。
しかしながら、お客さんの話し掛けや、問いかけには親切丁寧に答えるマスターで、俗に言う”いちげんさん”でも、御常連さんの中にスーッと溶け込んで行けるような空気を作ってくれます。
店内は、以前手掛けておられた和食のお店の雰囲気がそこかしこに残る、和風作りの心落ち着く居心地の良い空間と成っています。
今の御時世には珍しい純喫茶で、御夫婦でこじんまりと営んでらっしゃる、自家焙煎の美味しいコーヒーのお店です。
奥様の存在が一役買ってまして、マスターのややもすればの”ぶっきら棒”を、女性ならではの心遣いで支えてらっしゃいます。
夫婦二人三脚。いつも和やかなお二人。
私達堀井夫婦も、このカフェ夫妻にあやかりたいと、美味しいコーヒーを飲みに行く度思います。
見習わなくっちゃ(-_-;)
先日、マスターの新たな発見をしました。
苦いコーヒーを避けて、カフェオレを注文した若いカップルの女性の方に、
「もしかして、コーヒーが苦手でカフェオレですか? もしそうでしたら、苦みが強く無い〇〇ブレンドのカフェオレにしますね」と、さりげなくマスターが・・イイね!
あくまでもお客さんが主人公の目線で、目配り、気配り、心配りを心掛けて行きたいと、カフェのマスターからあらためて学ばされました。
いい勉強に成った一杯のカフェオレでした。
薬師岳山荘は薬師岳の山頂に近い稜線上に建っています。
プチ自慢に成るかも知れませんが、小屋から山頂まで上り約50分、下り約40分と、往復約1時間30分で行って来れます。
(プチ自慢№1)
したがって山頂での御来光登山は、朝御飯前に行って来れます。
文字通りの ”朝飯前”ってとこですね。
シーズン中の山小屋日記(ブログ)には、その日のおおよその天気情報を載せておりますが、そう言えば、日の出時間は記録していませんでした。
電話予約の際、「その日の御来光は何時でしょうかね?」と、聞かれる事がたまにあります。
おおよそも、だいたいも、たぶんもこぶんも有ったもんじゃ無い。
分からないのです。女将失格です。
天気情報と一緒に、日の出時間も書いておけば、昨年のデーターを見て、問い合わせに応えられるかもしれません。
そこで今シーズンから、日の出&日没の両時間を、載せようと思っています。
日の出は山頂で、夕日は小屋で、いちにちの始まりと、終わりを心置きなく満喫して頂ける様、背一杯お手伝いをいたします。
日の出時間帯の南稜線。小屋の食堂より。
次は夕日。山荘の何処からでも眺められる。プチ自慢№2
小屋とは全く関係ありませんが、
今朝、「朝陽が眩しすぎて眠れない!」と、ブラインドを閉め忘れた夫に文句を言うと、
「朝陽だと分かったら、起きろよ!」と言われてしまいました。
確かに(-_-;)
6月に山開きを迎えるにあたって、薬師岳、奥黒部方面の山小屋の打ち合わせ会が有りました。
久々に各小屋主の方達と会う事が出来、お互いの健康とシーズン中の小屋の繁栄を願いました。
小屋主が揃って顔を合わせる機会は、この様な会議の場所しかないでしょう。
と言う事で、今更ながらに去年の小屋情報を交換したり、最新の残雪情報を仕入れたりと、束の間の再会を命一杯有効に使い切りました。
「元気で今年も小屋入りして頑張ろうね」とは言いつつも、
「あと何年小屋に入れるやら・・」とか、
「いやぁ、もうそろそろ下(自宅)に詰めようかと・・」とか、
私よりも、云拾歳若いくせに、何と弱気な気持ち(-_-;)
でも実際、一年一年入下山が、きつく成って来ているのは確かです。
昔は時間を競って小屋入りしたものですが、最近は無理せず、コースタイムも気にせず、”夕方までには着けばいっかぁ・・”ってな具合に。
二代目の息子が太郎小屋まで迎えに来てくれる事も有り、荷物を持って行ってくれたりで、気付けば、甘えるばかりの、口ばかりの女将に成りつつあります。
山小屋業は、歳いって一番こたえる職業の一つかも。ガンバレ!
私も若い頃はこんなガッツが有りました。私に似たん?
今年はなるべく甘えない様にしましょ。夫にも・・
心身共に健康で在ります様に (^.^)
宿泊予約の電話が多く掛かって来るようになってきた今日この頃。
「ハイ、堀井です。」と応えると、電話の向こうで相手の方が一瞬戸惑われます。そろそろ、
「ハイ、薬師岳山荘の堀井です」と言う受けにしなくてはいけませんね。
薬師は初めての人や、ベテラン登山者で遠くから縦走して来る人。職場の行事で今年は薬師と言う人達。
そして多いのは〇〇山の会のグループ登山。もちろん旅行会社主催の登山ツアーも。
ファミリーから友人、単独、団体など、様々な形で御予約を頂いております。
中でもリベンジ登山と言う方達のお電話が結構有ります。
「昨年、太郎まで来たけど大雨でそっちまで行けなかった・・」とか、
「計画してた日が台風で中止した・・」とか。又残念な事に
「折立まで来たけど、土砂降りで、登るのを断念して帰った・・」などなど、
今年は再度チャレンジして、昨年の無念を晴らしたいと言う気持ちが、ヒシヒシと伝わって来るリベンジ予約の電話です。
思い起こせば、昨年は確かに雨の日と、台風の多いシーズンでした。
リベンジ予約の人達に。
「どうか、今年は良い天気に恵まれて、念願成就の薬師登山と成ります様に…」と。
♬私祈ってます♬