夕日OK、星OK、御来光OK、眺望OKの今朝の薬師。
心行くまで満喫し、それでも去り難い気持ちいっぱいの中、下山して行ったお客さん。
さぞかし素敵な思い出をいっぱい背負って帰られた事でしょう。
「良かった、良かった・・」って言葉が、今シーズンもたくさん聞けたらいいなと思います。
気温9度 快晴、俗にピーカン 西風少し 視界、言うに及ばず満点!
2015.7.11.朝5時
五光岩のベンチで休んでいる登山者が、小屋から双眼鏡で見えました。
良い天気に誘われて、薬師に来た人達は一体どれ位でしょう。
今日は、景色とお花のトリプルビュー登山日和です。
とてもいい幸せ御天気に恵まれ^0^このように恵まれた日がつずくと良いですね。女将のニコニコ顔が目に浮かびます。山小屋で撮った写真を観てます。ここ北海道豊富温泉に曇り空22度気分爽快。
しまだ かんじ 様
梅雨の無い北海道の旅は最高でしょうね。
こちらは大事な3連休を目前に控え、台風11号の行方が心配な毎日です。
北海道の大自然の写真を、いつか見せて貰える日を楽しみにしております。
薬師・堀井よし子
薬師岳山荘スタッフ一同様
先日は宿泊させて頂き、誠に有難うございました。景色も最高で食事も大変おいしくすばらしい時を過ごさせて頂きました。さて、私が小屋の夕食後に山での疾病の話をさせて頂いた際、後輩の遭難の話をしましたがその話が山岳雑誌の岳人に載ったことがありその文章を読んで頂ければと思い送ります。彼は大学4年の10月、薬師から雲の平、双六へと単独で足を運び、その際、薬師峠に2日間泊りました。最近、自分が薬師に登り出したのは彼の軌跡を追うことでもありました。
今度は秋にうかがいます。 奥村拝
後輩Kを偲んでの追悼登山・懐かしい思い出とともに
平成22年5月6日の朝、後輩Fから大学山岳部の後輩Kの白馬岳での遭難・死亡を知らされた。Kとは冬の剣岳や3月の剣岳で苦楽を共にし夏の剣岳の岩壁でザイルを結びあった仲だった。
Kの学生時代の登攀歴には夏の剣岳剣尾根主稜、中央壁、ドーム稜、源次郎Ⅰ峰成城大ルート、チンネhクラック、厳冬期剣岳登頂、厳冬期錫状岳登攀、積雪期小窓尾根、積雪期赤谷山から剣岳完登などの数々の難ルートがあった。山に対しては並々ならぬ情熱があり技術や体力にすぐれおそらく当時は他大学の山岳部員と比べてもトップクラスのクライマーであったと思われる。
後輩Fと6月に遭難現場に行く予定であったが天候が悪く断念した。Fも忙しいためひとりでKの追悼登山を計画した。白馬岳は長野県側の大雪渓から登るのが一般的であるが簡単に登ったのではKに失礼と思い距離の長い黒部側から登ろうと考え7月下旬に3泊4日で単独での追悼登山を計画した。初日はトロッコ電車の終点である欅平から不帰岳の避難小屋、2日目は白馬岳、3日目は不帰のキレットをへて唐松岳まで、4日目は唐松岳から欅平までの予定であった。しかし初日に荷物が30kg近くありまたとても暑く百貫の大下りの登りでへばってしまい、夕方にようやく避難小屋にたどりついた。翌日は清水岳を経ての白馬岳への道であったが人がほとんどおらず、白馬岳が近くなるにつれてKの思い出が湧きあがり目頭が熱くなった。白馬岳の頂上でKの登った主稜を見下ろし、頂上稜線からKが滑落したであろう第2雪渓を凝視し念仏を唱えた。
白馬岳頂上付近の幕営地にテントをはり、翌日は疲れ果て大雪渓を下った。登り口である白馬尻から見上げた白馬岳主稜は険しくそして高く、Kのすごさにあらためて感服させられがなぜ吹雪の中、ひとりで難ルート登りに行ったのか疑問に残った。本来の目的は不可能とは分かっていたがKに会ってそれらの疑問をはらすことでありテント泊まりにしたが残念ながらKの霊を感じることはできなかった。しかし山から下りて2日後、手元にKが大好きだった高知の名酒が御礼として奥様から送られてきた。Kの奥様には心配をかけたくないと思い、追悼登山の話はしておらず不思議に思ったが、やはりKは自分が来たことが分かり労をねぎらってくれたんだと確信した。
その後、疲労のために断念した唐松岳から欅平のコースをどうしても歩きたくなり9月中旬に再び単独で長野県側の八方尾根から唐松岳に登り翌日、欅平まで下った。唐松岳から欅平の道は非常に長く、途中の祖母谷温泉まで約7時間は誰とも会わなかった。道中、真正面に剣岳がそびえチンネの岩峰がよくみえKやFとザイルを結んだ三の窓での登攀を懐かしんだ。途中何度もふりかえりKの逝った白馬岳を仰いだ。黒部の奥山にたった一人の忘れ難い山行となった。
9月の末にはKが最も愛したであろう剣岳に早月尾根からひとりで登った。お互い四季を通じなんどこの厳しい道を歩いただろう。Kが最初の剣岳の冬山合宿で深い雪に足を取られ悪戦苦闘していた姿が思い浮かんだ。また3月の剣ではブルーアイスで蒼光りした標高2700mの氷壁で自分のすぐ前を歩いていたKが突然振り返り、ものすごく高揚した口調で「俺、山やってて本当によかったすよ。」と大声で言ってくれたことが懐かしい。Kも一緒に登ってくれているような気がして初日に頂上まで一気に登った。ガスがかかり烈風が吹きすさぶ頂上でKの遺影を取りだし頂上の社を背に写真をとった。帰りは早月小屋に泊ったが小屋主が元富山県山岳警備隊隊員の佐伯謙一氏で学生時代に我々が大変お世話になった方でありKの追悼文を渡したところ顔をよく覚えておられとても残念がってくれた。Kも山でお世話になった方に自分の死を伝えてほしかったに違いあるまい。
早月小屋でたらふく御馳走になり翌日雨の中をひとり昔の山行を偲びながら下山した。これでKの追悼登山は無事終了した。Kもきっと満足してくれたことであろう。
奥村昌央 様
先日は貴重な体験談をお聞かせ頂き、有難う御座いました。
緩やかで比較的安全な山のように考えてる薬師ですが、自然の驚異には太刀打ちできませんね。
先生の教訓を基に、これからも安全安心の登山を心掛けたいと思います。
コメント有難う御座いました。
薬師岳山荘・堀井よし子
こんにちは。今週末より登山バス始まります。今シーズンは減便などにより「大変厳しい状況」でのスタートとなりました。とても申し訳なく思ってます。ただ今、「せめて10月の臨時運行だけでも実施してほしい・・」と、賢明な活動繰り広げております。まだ諦めてません。がんばります。先日、三名が貴小屋でお世話になったそうで、ありがとうございました。とても満足していましたよ。それでは、臨時運行に向けて頑張ります。
地鉄、田中 様
待ち望んでいたバスが明日から運行ですね。
たくさんの登山客に利用される事でしょう。
いつも御尽力頂き有難う御座います。
秋期便も期待しております。
田中さんも又来て下さい。待っています。
薬師岳山荘・堀井よし子