たま~に行くスーパー銭湯なのに、よく一緒に成る人がいます。お姑さんと、お嫁さんの二人連れです。
おしゅうとめさんは、少し認知症が入ってるらしく、お嫁さんは衣類の脱ぎ着は勿論、浴槽内でのお世話全体を献身的におやりに成ってらっしゃいます。
お義母様は、そんなにもお歳を取っておられませんが、自分では何もなさりません。身体、シャンプー、掛け湯全てお嫁さんにして貰っています。
湯船に行くときも、優しく手を引いて貰って行きます。常に一緒なんです。
だいぶ前に、お義母様が半べそに成ってお嫁さんを探しておられるのを見た事が有ります。その時お嫁さんは外風呂に行っておられたんです。ほんのちょっとの間でも姿が見えないと不安に成るらしいのです。
私は最初、嫁では無く、実の娘さんだと思っていました。姿が見えなくてうろたえる母を甲斐甲斐しくお世話する女性。これは誰が見ても実の娘さんと思いますよ、きっと!
でも、お嫁さんだったんです。
帰る際、今度はお母様とそっくりな息子さんが、その手を引いて靴を履かせておられました。
と言う事は、お母様、息子さん、お嫁さんの、家族三人で来ていらしてたんです。
息子さんの方も優しそうな穏やかな人でした。
「なかなか出来ない事だよね」って、夫に言うと、「そうだね・・」って。
そのあとの会話が、暫く出来ませんでした。お互いの心に響くものが大き過ぎて。
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